お客様それぞれに鋼の種類があり、その分だけ熱処理のパターンがあります。北山熱錬工業所では、これまでに数多くのお客様のご要望を実現してきました。
こちらでは、対応事例を一部ご紹介します。
お客様それぞれに鋼の種類があり、その分だけ熱処理のパターンがあります。北山熱錬工業所では、これまでに数多くのお客様のご要望を実現してきました。
こちらでは、対応事例を一部ご紹介します。
製品の1つが加工途中で失敗し作り直しとなってしまった。1個だけを何とか明日までに熱処理を完成させてほしい。
朝の段階でのご相談でした。「とにかくお昼までに代替品を持ち込んでいただければ何とかします」とご提案したところ、すぐにお持ちいただき翌日お渡しすることができました。
インターネットや電話帳で何件もの熱処理業者に問い合わせたが全て断られ、やっとのことで北山熱錬工業所に行き着いた。今から持ち込むのでSUSの析出をやってほしい。
終業間近の時刻でした。その日の担当リーダーと協議し処理温度と炉の捻出が出来ることをお伝えし、お客様のご要望にお応えすることができました。この出来事でこのお客様は弊社の大事なお得意様となっていただけました。
他の熱処理業者に持ち込んだが納期が2週間から3週間と言われた。とても次工程が待っていられないのだが、何とかすることはできないか。
「弊社では平均2〜3日でお渡し可能です」とご返答しましたところ、製品を引き揚げてこられて弊社に持ち込まれました。
質量の大きな製品で指定硬さが高い上に焼き戻し温度の指定まである。質量効果等を考慮すると明らかに硬さと温度に無理がある。何とか両方の指定をクリアする方法はないのか。
弊社の持つ特殊冷却槽にて焼入れ処理をすることにより、このシビアな条件をクリアすることが出来ました。ハードな焼入れ条件には焼き割れなどのリスクはありますが、徹底した管理と長年に亘る研究と蓄積されたデータに基づいて処理いたしますのでそのリスクは皆無といっても過言ではありません。
材質と質量にとって高すぎる硬度指定を要求されている。しかも製品の使用環境から機械的性質でいうところの衝撃値も必要であるが、対応可能か?
「材質もしくは指定硬さの変更が可能ならば変更していただきたい」と申し上げました。さらに「そのままでも硬さは得ることはできますが、硬いばかりで脆い製品になり衝撃値を満足することはできません」とお伝えいたしました。結果は硬さ指定を下げていただき、硬くて強い製品を送り出すことが出来ました。材質と質量に見合った硬さがあるという事実は否めません。
熱処理加工という成果が目に見えない加工。だからこそ、品質が最重要であり、何よりも優先すべきことだと考えています。
ご依頼いただく製品の中には、安全・安心を支える重要な部品であることもございます。弊社では、万全の品質管理体制を整えることにより、お客様により安心してご依頼いただけるよう取り組んでおります。